【老後】孫の世話をしない?日本人の老後の暮らし
撮影:杨潇
「命ある限り、人生を楽しもう」。そんなシンプルで分かりやすい言葉が今日の日本の高齢者の間で流行っている。重要なことは、彼らは口にするだけでなく、人生を楽しむための努力を怠ることなく色とりどりの鮮やかな老後を送っているということだ。
日本の65歳以上の人口は26%を占め、3300万人に達する。中国と異なる点は、日本人にとって退職後の楽しみは孫と遊ぶだけという意識はなく、サークルを作って自分たちも鮮やかに自分の老後を楽しんでしまうところだ。どの都市でも、都市部と農村部に関係なく、日本の高齢者は身近に自分に合ったサークルをみつけることができる。
血縁による交流関係以外に、趣味の合う仲間だけでサークルを作るというのが最も重要なところだ。よく考えてみれば、確かに共通の話題があるというのは楽しいもので、意気投合でき、有意義な時間を過ごすことができる。
結婚や恋愛、家系の継続といった点について、日本の大多数の高齢者が比較的開放的で理性的な考えをもっている。子供が結婚するかしないか、出産するか否か、皆成り行きに任せている。彼らの子供への義務教育は、子供が成年した時に終わっているのだ。年をとってからは、親子という関係ももちろんだが、対等の大人同士の関わりをも大切にするのだ。
子供を保育所や幼稚園に入れられさえすれば、若い夫婦も子供の世話という重荷を老いた両親に託そうという考えはもたない。病気や怪我といった突発的な事態が発生したときにだけ、一時的に両親にお願いするといういわば「孫の世話もアルバイト感覚」なのだ。
老いていくことに対する日本の高齢者の受け取り方は非常に明快だ。一に尊厳、二に迷惑をかけない。自分でできることは自分でする。かつて日本全国で有名だった金さん銀さんという双子の老姉妹も、長寿の秘訣について皺いっぱいの笑顔で「家事はなるべく自分ですること」と話していた。何事も自分で手を動かし、他人の助けを頼りにしない。日本の高齢者たちは日常の中で自分で動くことを習慣化しており、平凡な日々の中から優雅さや心の安らぎを見出している。さらに、気の合う仲間と共に趣味を楽しみ、人との交流の中で脳の柔軟性も保っている。
しかし、どれほど努力しても、体のパーツの老化は避けられないが、それはそれで当然のこととして受け止める。淡々と、楽観的に老化と向き合い、生活の中で積極的に神器を用い、適度に介護を利用する。これこそが日本の活力に満ちた老後の秘訣なのだ。命があるだけ、その時間を楽しむ。余生が短くなったとしても、尊厳と自信を保つ。これが日本の今日の高齢者の姿だ。
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